彷徨う国のお姫様日記 2

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Seungmin side.







今朝からAを観察するのが楽しくて仕方がない。
リノヒョンの気まぐれ猫ちゃん具合に振り回されててさ、見てて飽きないんだよね。



誰がどう見てもリノヒョンがAに対して大事な妹として以上の感情を抱いてるのはあからさまなんだけど、実際に分かりやすく行動に移してAに接近してるのを見たのは今朝の出来事が初めてだった。



USJで遊んでる時もAは気にしないようにしてたんだろうけどリノヒョンがちょっと近付くと明らかに少し警戒してたし、目を合わせずに会話してるし、意識してんだろうな〜って思って見てたらそれに気づいたリノヒョンには「ニヤニヤすんな」ってど突かれたんだけどさ。





今だってほら、部屋探索から戻ってきてみたらリノヒョンと2人で居たA、顔真っ赤にしてヒョンのこと睨んでるじゃん。



2人何かありましたよ〜って堂々と言ってるようなもん。
まじで面白い。







「リノヒョン」



LK「なに？」



「ヒョン、Aに本気？」



LK「うん」



「お、珍しく素直」



LK「隠す必要ないしね」



「俺見てたよ、朝」



LK「うわっ、スケベ！」







キャーッ！と言って顔を両手で覆い体を左右に揺らすリノヒョンを見て乾いた笑いが出た。
「…つまんね」とぼそっと吐き捨ててハニに絡みに行くヒョンを見つめてると、部屋がノックされ料理が運び込まれてきてみんな自然と席に着き始めた。



さっき離れていったヒョンの隣にわざと座る。







LK「なんでわざわざ隣来るんだよ」



「んー？俺、ヒョンの犬だから〜」



LK「…え、きもい」



「わんっ♡」



HJ「え、スンミナがリノヒョンに愛嬌してるㅋㅋㅋ」



CB「スンミナ！俺にもやってよ！」



『ビニオッパには私がやってあげる♡』



FL「僕も♡」



LK「ヤ！！！俺もAとヨンボガがいい！！！大型犬は嫌だ！！！」



BC「Aは小型犬だもんね〜ㅋㅋ」



「僕ちんヒョンの大声聞けたら安心する」



LK「ほんとなに？急になんなのお前？怖いんだけど！ハナー！ハナ助けてー！」



HN「俺に振らないでヒョン！」



IN「ハニヒョンふぁいてぃん、リノヒョンの公式ナムジャチングなんだからㅋㅋㅋ」







今日も今日とて賑やかな食卓だ。



いつも俺には悪態をついてくるヒョンだけど。俺はそんなヒョンでも大好きだし、尊敬してるし、大事な兄さんとして慕ってる。



ツンデレ猫ちゃんなヒョン、応援してるよ。










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