- ページ50
.
活動休止の発表をしてから約二ヶ月。
私は実家でのんびりと過ごさせてもらっていた。
最初こそ私の怪我の様態と声が出ない症状にこの世の終わりかと言うくらい毎日のように泣いていた母も、今は私が家でゆっくり出来ている現状に安心してくれている。
シスコン気質な心配性の兄もわざわざ実家に帰って来てくれている。
家族のたくさんの愛情を受けながらも、まだ私の声は戻っていない。
兄「なあA、そういえば今日スキズファンミーティングだろ？なんか中継繋げてくれるって事務所の人から連絡来たよ」
『“ほんと？見ていいって？”』
兄「うん。オッパが設定しとくから、テレビで一緒に見よう」
『“嬉しい。気になってたから。ありがとう”』
事務所からの厳格な指示によりSNS離れを強制されていたため携帯を触ることもままならなかった。
メンバーと連絡を取るのも、ましてや活躍を見ることも容易ではなかったから、本当に久しぶりにちゃんと彼らを見る。
みんな元気かな。楽しみだな。
ソワソワしながら過ごしていたらあっという間にファンミーティング開始の時間。
オッパに呼ばれ、リビングに家族全員で集まりテレビに集中する。
たくさんのSTAYの歓声の中登場した彼らは相変わらずかっこよかったが、どこか少し寂しげな感じがして。
私が居ないことを悔やんでいるように見えてしまい不謹慎だが少し嬉しいなと自惚れてしまう。
数曲披露した後、トークに移る。
みんなでワイワイとダンスチャレンジをしたり質問コーナーをしたり、楽しそうな姿を見て微笑ましくなった。
BC「……実はね、みんな知ってると思うけど、俺達の大切な人がとても辛い経験をして今苦しんでいます」
おもむろにチャニオッパが話し始めると、会場全体も彼の言葉に耳を傾けるかのように静かになる。
BC「一番辛いのは彼女だけど。…俺達には彼女が必要だし、笑顔でいて欲しい。全員に分かって欲しいとまでは言わないけれど、暖かく迎え入れて欲しいって思ってる」
LK「…Aのために、みんなで作った曲があります」
CB「今回は8人で思いを込めて作りました。それを披露させてください。Aに届くように、ね！」
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
EP.11の途中ですが続編に移ります。
引き続きよろしくお願い致します🐰
🐨【彷徨う国のお姫様日記 2】
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 712人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
YuuKnow(プロフ) - エマさん» コメントありがとうございます🥺面白そうですね！🤣ちょっと練ってみますね💡✨️ (9月29日 5時) (
レス) id: b48ba42977 (このIDを非表示/違反報告)
エマ - そして若干丈短くてパツパツしてる🐿みたいです...笑 (9月28日 22時) (レス) id: 9c0c0931cf (このIDを非表示/違反報告)
エマ - 個人的な妄想という名のリクエストなのですが、同じデザインのサイズ違いの衣装をお互い知らずに着てしまってそのうち気づいて爆笑してほしいです... 🐿との親友コンビがしっくりですかね...？ (9月28日 22時) (レス) id: 9c0c0931cf (このIDを非表示/違反報告)
エマ - 密かにちまちまと1話ずつ噛み締めながら読み進めています... (9月28日 22時) (レス) id: 9c0c0931cf (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：YuuKnow | 作成日時：2023年9月22日 8時
