- ページ46
Changbin side.
今日は帰りが遅くなってしまった。
溜め込んでいた作業を終わらせて事務所を出たときには既に時計の針は0時を超えていて。
マネヒョンの車に乗りこみ、リノヒョンに用事があるからそっちの宿舎に送ってくれと頼む。
“リノヒョンごめん今から向かう。まだ起きてる？”
そうメッセージを送るとリノヒョンから電話が来た。
「ヒョン、ごめんね今向かってるよ」
LK「うん、全然起きてるから平気。それよりAが今走りに出ててさ、きっと気分転換だと思うんだけど、帰り宿舎近くでもし見かけたら乗せて来てあげてよ。もう2時間近く帰ってこないから」
「え、そんなに？…分かった。近くなったら探してみるよ」
LK「助かる、よろしくね」
それだけ話して電話を切り、今の内容をマネヒョンにも伝える。
きっとリノヒョン達も心配なんだと思うけど、夜の外出に事務所自体が少し厳しくなってきているから下手に探しに行ったり出来ないんだろう。
その心配を他所にこんな時間まで何してるんだ。普段あまりそういった行動に出るような子じゃないからこそ心配になる。
MG「……おいチャンビナ」
「ん？」
MG「……ちょっと待って、車停める、嫌な予感する」
「え？なに？どうしたの？」
少し焦った声色で急に脇道に車を停めたマネヒョンを不思議に思い、体を乗り出して周りを確認する。
目に付いたのは路地の奥で壁にもたれ掛かって項垂れている人影。
遠目だけど見覚えのある帽子と運動着。
一気に身体中の血の気が引き、鳥肌が立つ。
「……っ？！A？！！？！」
マネヒョンに待て！と止められるが思わず車を飛び出す。
あの人影がAだとしてもそうじゃなかったとしても人通りの少ない路地でこんな時間に倒れている人がいるなんて一大事だ。
「……やっぱりAだ。おい、A！Aしっかりしろ！」
マネヒョンも倒れているのがAだと分かると顔を真っ青にしながらも冷静に救急車の手配をし会社に連絡をしてくれる。
Aの左肩にはあまり直視したくないほどの深い傷跡、それに体が濡れていて体温も下がっている。どうやら気を失ってるみたいだ。
自分が着ていたシャツの裾を無理やり引きちぎりAの肩に巻き付け、マネヒョンが車から持ってきてくれたブランケットで体を包み込む。
俺はもう、涙が止まらなかった。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 712人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
YuuKnow(プロフ) - エマさん» コメントありがとうございます🥺面白そうですね！🤣ちょっと練ってみますね💡✨️ (9月29日 5時) (
レス) id: b48ba42977 (このIDを非表示/違反報告)
エマ - そして若干丈短くてパツパツしてる🐿みたいです...笑 (9月28日 22時) (レス) id: 9c0c0931cf (このIDを非表示/違反報告)
エマ - 個人的な妄想という名のリクエストなのですが、同じデザインのサイズ違いの衣装をお互い知らずに着てしまってそのうち気づいて爆笑してほしいです... 🐿との親友コンビがしっくりですかね...？ (9月28日 22時) (レス) id: 9c0c0931cf (このIDを非表示/違反報告)
エマ - 密かにちまちまと1話ずつ噛み締めながら読み進めています... (9月28日 22時) (レス) id: 9c0c0931cf (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：YuuKnow | 作成日時：2023年9月22日 8時
