夢で彷徨う君 (ページ7)

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一度リハーサルのために控え室を出たがそこでは運良くAとは会わなかった

このまま収録後も上手くタイミングがズレて挨拶をするタイミングが無ければ良いのに

別に意図的に避けているわけでもないし、なんなら会えることなら会いたい気持ちの方が大きいが

いや、今日の今日で会うのは俺自身のメンタルが心配だ

Aのことになると一気に弱くなってしまうのを自覚しているからこそ、今は会ってはいけないと思っている

……そもそも向こうは一切気にしていないと思うけど

あ、なんか悲しくなってきた

『straykidsの皆さんそろそろスタンバイお願いしまーす！』

BC「みんな行くよ〜〜〜」

「「「はーーーーい」」」

収録はすごくスムーズに進んだ

撮り直すこともなかったし、俺もさっきのパフォーマンスに満足している

スタッフさん達にお礼をし、みんなで控室に戻ろうとしていた

『Aさん入られまーす！』

分かりやすくドキッとしてしまった

ああ、こんなに近くで君を見るのは久しぶりだな

BC「リノ、顔強張ってる」

FL「ヒョン……」

「悪い、大丈夫、」

スタッフ全員に深々とお辞儀をしながらさっきまで俺らがいた場所に向かって歩いてくるA

チャニヒョンが「お疲れ様！頑張って！」と先陣を切って挨拶をしてくれて、それに続いてみんなも俺を気遣ってか前に出てAと挨拶を交わす

『わ〜！お久しぶりです！収録完璧でしたね！』

そう言いながら笑う君の笑顔はあの頃と変わらず輝いていた