夢で彷徨う君 (ページ4)

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FL「ヒョン、お迎え来たって」

「おー」

FL「今日隣座ってもいいー？」

「どした、いつも勝手に座ってくるのに」

へへっと笑いながら肩を組んできたヨンボク

俺には分かるよ、少しでも俺の気を紛らわそうと気を遣ってくれてるんだ

できるだけこんな風にメンバーには気を使わせたくないから俺がしっかりしないといけないのに

ヨンボクと一緒に車に乗り込み、続いてイエナとスンミンもすぐに乗ってきた

二人はワイワイと今日は映画を見ながら何を食べるかなどと話している

ほんと朝から元気だな

話を聞いていると、どうやら今日は向こうの四人も全員こっちに集まるらしい
絶対に騒がしくなるな、これ

FL「ねえねえ、ヒョン、ちょっと聞いてもいい？」

「ん？」

洗面所で声をかけてきた時と同じトーン、同じ雰囲気でヨンボクが話しかけてきた

FL「あの、聞きにくいんだけど、さ…その…やっぱりヒョン、ヌナのこと…まだ忘れられてない？」

これだけ気にかけてくれているヨンボクにも俺はまだ自分の素直な気持ちを話していない

ヨンボクにはいつか話さないと、とは思っていた
それが今このタイミングで訪れただけ

「…うん、全然無理みたいだわ、笑」

まだ、好きだよ

そう口にした瞬間に、鼻の奥が少しツーンとしてしまった