夢で彷徨う君 (ページ21)

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夏休みが終わるのは本当にあっという間。あと数日で学校が始まる

初めてAに会った日に連絡先を交換して、毎日のようにやり取りをしてたまには電話もした

あの日のようにレッスンが終わって天気がいい日は河川敷で待ち合わせて、語学勉強を兼ねてお話をした

会い始めた頃は少したどたどしかったAだけど、徐々に慣れてくれて今はもう敬語も抜けてすっかり懐いてくれた感じがする。嬉しい

今日もレッスン終わりの夕方に、Aに会いに河川敷に来た

「明後日から学校始まるなぁ」

『…ちょっと、憂鬱かも笑』

「友達に会えるのは嬉しいけど勉強だるいなー」

『…オッパ、学校始まってもこうやってまた私と会ってくれる？』

「え」

『あっいや、、その、』

「待って、A…俺に会いたいって思ってくれるの…？」

『……うん』

「……嬉しい、可愛すぎるんだけど」

『…やだ、恥ずかしい、』

「もちろん会うよ。会いたい。Aと会うのが第一優先」

Aと話してて思う、俺ってこんなに積極的な男だったんだなって

俺の言葉に顔を赤らめながら、私も会いたいから嬉しいと笑うA

ああ、ほんとに綺麗に笑うんだね

「…ねえA」

『なぁに？オッパ』

「……いや、なんでもない」

『えー！なに！気になるじゃん！』

「んーん笑また今度言うよ」

もう少し、もう少しだけ

この気持ちを伝えるにはまだ早すぎると思うから