12 ページ12
BangChan side.
LK「…ヨンボクには今朝言ったんですけど、」
「うん、ゆっくりでいいよ」
LK「…俺、前までは、あんな離れ方をしたから未だに夢を見てしまうだけだと思ってたんです」
トラウマ、ってやつだな
LK「でも、夢を見ない日もいつの間にか思い出に浸ったりしてて」
LK「…あいつのこと忘れられる気がしなかったし、…なんなら元気なのか気になって気づいたら調べたりもしてて、」
「うん」
LK「今日、久しぶりに近くであいつを見て、……やっぱりめっちゃ好きだなって、思いました」
真っ直ぐに俺の目を見ながらそう話してくれたリノ
「…話してくれてありがとう、ずっと辛かったよな」
LK「…それでもこの道を選んだのは俺自身ですから」
ああ、やっぱりこいつはかっこいい男だ
「リノ、俺達はアイドルだ。血の滲むような努力をして、苦しい経験もみんなで乗り越えてデビューした。特にリノはもっと辛かったと思うし、俺はこのグループが自分の命よりも何よりも大切だ」
LK「…はい」
「…でもリノ、辛い過去に囚われながら弟がずっと苦しみ続けるのを見過ごすことも、俺にはできない」
LK「ヒョン…」
「何があっても俺らが、俺がお前を守る。…だから、素直になって良い。誰もお前を責めたりしないから」
LK「っ…ヒョン、俺っ…」
「…今までよく耐えたな」
今まで溜め込んでいたものを吐き出すように涙を流し始めたリノを抱きしめた
リノ、お前はヒョンが絶対に守るから
388人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:YuuKnow | 作成日時:2023年9月9日 8時