夢で彷徨う君 (ページ2)

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．

"ねえオッパ、

もし私が貴方の側から離れても

貴方は悲しんだりしちゃダメだからね"

"…っ Aっ！！！"

〜〜〜 ♪ (アラームの音)

「……あ゛〜〜〜〜、もう起きる時間かよ〜…」

4:30

俺が止めない限り鳴り止んでくれないこのうるさい音を
まだ目が開き切らない中無理やり止める

「…………またあの夢、か、」

一週間に一度はこの夢を見る

夢の中で俺は必死に君に手を伸ばすけれど、
絶対にいつも届かない

そこで必ずアラームが鳴る

「……はぁ、ほんっといつも…目覚め悪すぎんだって……」

どうしてもベッドから出る気分になれず、
起きなきゃいけないのは分かっているがもう一度布団に潜る

SM「あれ、ヒョン起きてこないよ」

FL「ヒョーーーン！早く起きてーーーー！」

「ん〜〜〜〜〜今行くよヨンボガ〜……」

可愛い弟が俺を呼んでいる

起きたく無くても、仕事は待ってくれない

FL「あ、ヒョン、おはよ！

……もしかして、またヌナの夢見た…？」

「ん、まあ…もう慣れた。おはよ。」

____俺の記憶の中で、一番美しくて、

今でも一番俺を苦しめる思い出だ