episode.14 ページ15
｢A、顔色が優れない。初めての戦闘で無理をさせてしまっただろうか｣
肩を掴んだのはルシフェルだった。
膨大な力を使用するAの能力。
そこで引き起こされる魔力の僅かな揺れを感知したルシフェルはAが叛乱に加わる天司の棲を引き当てたと判断しAの元へ踵を返して来たのだ。
｢大丈夫よ、平気。ただ気なる事があって……｣
｢なるほど、道理で先程から眉間に皺が寄っているのか｣
｢え？そんなに難しい顔してたかしら。少し意識を集中させ過ぎたわ。貴方の気配に気付けなかったのが何よりの証拠ね｣
｢Aなら問題は無いと分かってはいるが、警戒は怠らないに越したことは無いだろう。いつどんな敵と鉢合わせてしまうかも分からない｣
困ったように笑うAにルシフェルは諭すようにたしなめた。
実際ルシフェルの言う通り、いつ戦闘になっても可笑しくない状況だった。
力が大き過ぎる故に顕現を悟られていれば狙われている可能性も無いとは言いきれない。ある者にとってこの空は穏やかで普遍的なものであり、またある者にとっては余りにも広大な戦場なのだ。
｢そうよね、もう少し気を引き締めないと｣
｢感知できる範囲内とはいえ、警戒心は常に持っていて損は無いだろう。
然し、そこまで深く意識を集中させるとは珍しい。先程は気になる事と言っていたが良かったら聞かせて貰えないだろうか｣
ルシフェルは自らの顎に親指、人差し指を添えて考える仕草をとりながらAに視線を向けた。
Aは手に持っていた武器であるハルバードの顕現を解くとルシフェルと向き合った。
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花房(プロフ) - かえでさん» ありがとうございます！続きを現在制作途中なので、コメント頂けてとても励みになりました！ (2020年1月28日 0時) (
レス) id: fdefab8ffa (このIDを非表示/違反報告)
かえで - 面白すぎて一気読みしてしまいました！ファーさん大好きなので嬉しいです！ゆっくりでいいので続き待ってます〜！ (2020年1月26日 16時) (レス) id: 07d90d10b2 (このIDを非表示/違反報告)
花房(プロフ) - うささん» 私も勝手ながらうささんにこの小説に巡り合って頂けたこと嬉しく思います！読んで下さり有難うございます！ (2019年7月6日 3時) (レス) id: 11b4cc7523 (このIDを非表示/違反報告)
うさ - ルシファー立ちが大好きなので巡り会えたのがとても嬉しいです！ (2019年6月30日 16時) (レス) id: ef6ea16959 (このIDを非表示/違反報告)
花房(プロフ) - 堕天司さん» ありがとうございます。時間はかかりますが完結目指て続けていこうと考えています。落ちに着いては私自身まだ熟考中ですので、ご意見の1つとしてご参考にさせて頂きますね！ (2019年6月22日 0時) (レス) id: fdefab8ffa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：花房 | 作成日時：2019年4月18日 11時
