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今日はひさしぶりにゆっくり過ごせる夜だったのに…
こんなことになるなんて信じられない。
泣きすぎて気分が悪い...
トイレに駆け込んで吐いて､そのまま床に座って泣いて､また吐いた。
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吐いたらちょっと楽になったけど涙は止まらなくて…
カズくんのベッドに潜り込んで泣いた。
そうしたらカズくんの匂いに包まれたからもっといっぱい涙が出た。
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・
夜中にカズくんが帰ってきてベッドに入ってきた。
抱きしめてもらいたくて私が寄っていくと､カズくんはくるっとあっちを向いて
『理解できたの？』
って聞いた。
どきんっと心臓が飛び上がる。
私…わからない…
カズくんがどうして時々そうなるのか。
そんなカズくんがイヤだって気持ちをなぜわかってもらえないのか。
もう私は…だめなの？
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『俺がファンの子に対して罪悪感を感じるっていう…そういう気持ちを理解できないって言うんだったら…もう､おまえには無理なんじゃないの？』
カズくん…
心臓が痛くて…破れそう…
『なんもわかってないくせに文句言うなよ。わかんないならせめて黙っとくとかできないの？』
・
もう…涙も出ない。
私は朝までずっと､お布団の中からサイドテーブルの上のランプを見つめてた。
だいだい色の灯りは暖かくぼやけて､時々うるうるって揺れた。
朝が近づくにつれて､だいだい色は薄くなって…
やがておひさまの白色に溶けた…
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作者名：花 | 作成日時：2020年1月7日 19時
