#18 和也 ｢声出しちゃだめ｣ ページ49
和也side
だめだ…眠れない…
俺は起き上がってベッドの上にあぐらをかいてうなだれた。
疲れすぎて頭がピリピリする。
時計の音がうるさい。
午前２時１６分
ぁんだよ…
さっきから１０分かたってねーし
ここに花がいればいいのに…
いたら起こして…
いろいろと
あ…
たってきやがった
たつなよ…もぅ…めんどくせぇな
・
あ"ー
ねーむーれーねー
じゃあ抜きますか。
いや…
いっそ花んちいくか？なんて…
………
いっちゃう？
ちょっと待てよ…明日は…
昼からだ…
花は学校か…
いや…
土曜は行かないはず
よし､いこう
いっちゃいましょう!!!
俺はベッドから飛び降りた。
・
・
・
部屋に入ると､お馴染みのいい香りがした。
花が言うには､ローズティーの香りらしい。
大きく息を吸い込む…
心が安らぐ…
・
この部屋は､いつ来てもきれいに片付いていて､気持ちがいい。
冷蔵庫から麦茶を出して､グラスに注いで飲んだ。
うまいな…
そういえば…麦茶なんて､ここでしか飲まないな。
グラスを洗うついでに石鹸で丁寧に手を洗う…
・
寝室のドアを開けると､ランプに照らされた花の髪が見えた。
疼きっぱなしの下半身がさらに疼いて窮屈になる…
俺は服を全部脱いで花の隣に潜り込んだ。
目を覚ましかけた花を後ろから抱きしめて､ささやく
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：花 | 作成日時：2020年1月7日 19時
