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立ち昇るミルク色の湯気を挟んで目が合った…
『まり…洗ってあげるから…ここにおいで』
まぁくんはかすれた声でそう言って…
自分のひざをトントンとした…
『…まりちゃん…』
私は催眠術にかかったみたいに…
ゆっくり…
まぁくんのひざにまたがった…
まぁくんは私をぎゅうっと抱きしめて耳を舐めた。
腰の両側にぴりぴりと刺激が走る…
優しい指先が開いた中心に潜り込んで来て…私は思わず声を上げた。
まぁくんが耳もとで
『しぃ…』
って言う…
「ぅぅん…いや…まぁくん…ぁん…」
『しぃ…。静かに…』
声を出さないように我慢するのが難しくて…
私はまぁくんの左肩に顔を押し当てた。
そして模様を撫でた…
模様は他のどの部分とも肌触りが違っていて…
すべすべした部分とざらざらした部分でできている。
まぁくんの指先が…熱くて…
ぅ…ん…
また声を出してしまいそうになって…
まぁくんの肩の模様を夢中で舐めた…
舐めながらすすり泣いた。
指がいろんなことをする度に､模様の上で舌が震えた…
「…ぁぁん…まぁくん…もう…頭おかしくなりそう」
って言ったら､まぁくんは…
『まだまだ』
って言って､ふふって笑った。
もう…声だけでいきそうになる…
「…噛んでも…いい？」
『いいよ…噛んで…』
まぁくんはそう言って､左肩を上げて私の唇に近づけた。
そして私に…長い指を挿し込んだ…
私は夢中で模様に歯を立てた。
まぁくんが痛みをこらえて『んん…』って低くうめく。
模様は肩からひじに向かって先細り…まるで…羽根みたいだった。
私が失くした天使の羽根とそっくりだった。
真っ赤な血が､羽根の上を滑り落ちて…白いお湯の中にぽとりと落ちた…
同時に…からだの中心に強い収縮が起きて…
それは､悲しかった気持ちを遠くへ押し流してくれた。
・
窓から朝陽が差し込んで､まぁくんの羽根を濃く浮かび上がらせる。
すくい上げるようにキスされて…
羽根が生えた腕でぎゅうっと抱きしめられる…
まぁくんは本物の天使なんだって思った…
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作者名：花 | 作成日時：2020年1月7日 19時
