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濡れた指に空気が当たって…目を開けると…
まぁくんはまだ私をじっと見つめていた。
『ねぇ…まりちゃん…』
って私の手をひっぱる…
『今…いったよね…笑』
うれしそうな顔。
「ばか。そんなわけないでしょ」
私はまぁくんの視線を避けてグラスに手を伸ばそうとして…やめた。
下着が生暖かく肌にくっついて…
動くのがいやになったから…
『ふぅ〜ん...』
まぁくんは疑わしそうに目を細めて私を見つめた。
お願い…見つめないで…
まぁくんは黙って私の手をひっぱった。
「はなして…」
『いや』
「…はなして」
『だめ』
まぁくんは素早く体を起こして私を抱きしめた。
それから耳元で
『今から相葉くんが身体検査します』
って言った。
・
いや…だめ…
まぁくんに見つかりたくなくて…
恥ずかしいのに…
もっと…どんどん…濡れてくる…
・
「やめて…まぁくん…ちょっと待って…」
胸を両手で押したけど､まぁくんはびくともしない。
『待たない。…もしまりちゃんが俺にうそついてたら…どうなるかわかってる？』
いや…いや…
やめて…
…やめて…
ぁ…
『あれ？』
まぁくんが私の顔を覗き込んでにこっと微笑んだ。
その目は怖いぐらいキラキラと輝いていて…
深いところをゆっくり行き来する指に頭を狂わされて…
我慢できなくて…私はすすり泣いた…
『…泣いてもだめ…許してあげないよ』
って､まぁくんは低くささやいて…
・
ひどく濡れた指を私の唇に押し当てた…
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作者名：花 | 作成日時：2020年1月7日 19時
