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翔ちゃんが､ふっと目を上げて私を見た。
『なに？笑』
って言って､にこっと笑う。
女の子に見つめられることに慣れた男の余裕の笑み…
憎らしいけど…胸がきゅんとなる…
私はわざと素っ気なく
「汗がすごいなぁって思って…」
って言った。
『もうマジあちーわ…これあと何分入んなきゃいけないの？』
「ん…あと…１５分ぐらいかな…」
『…１５分かぁ…中途半端だな…』
翔ちゃんは本を窓のところに置いて､私のふくらはぎをつかんでひっぱった。
『…よいしょ…っと』
真っ直ぐ伸ばした足の上に乗っけられて､じっと見つめられると…顔がかっと熱くなった。
翔ちゃんは私の顔を両手で挟んで､ちゅって音を立ててキスをした。
それから
『おまえ､ホントちっこい顔してんな』
って言って…今度は深いキスをした。
翔ちゃんはキスが上手で…
あれのやりかたは…ときどきすごく怖いのに…
キスだけは…絶対…いつも…必ず…優しい…
唇がゆっくり離れて…
近いところから見つめられる…
見つめ返すと…
翔ちゃんはピンク色の舌の先を少し出して､私の唇の横をぺろんと舐めた。
綺麗な肌が､霧を吹きかけたように､汗の粒子を貼り付けて光ってる…
・
『…のばらちゃん…今日…なんか…やらしいね…』
ってささやかれて…
…からだが…痺れてくる…
「…やらしいのは…翔ちゃんでしょ…」
って､声が震えないように気をつけて言ったら…
『そっか？』
って。
「うん…私は…ふつう…」
『へぇ』
翔ちゃんは黙って私を後ろ向きにして…胸をぐいぐい揉んだ…
もう出なきゃ…
早く出ないと…翔ちゃんが止まらなくなる…
ベッドで…したい…
「翔ちゃん…暑いね…もう出よっか…」
って私が言ったら…
翔ちゃんは胸を揉みながら
『あのさぁ…』
って言って私の肩にあごをのせた。
それから
『ここでやっていい？』
って…
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作者名：花 | 作成日時：2020年1月7日 19時
