個性把握テスト ページ19
はじめて着た制服……、
はじめて見た校舎……、
はじめて開ける教室のドア(なかなかに大きい)……、
そう……っ！
私は、雄英へと入学しました
《お前は、雄英では特待生という肩書きだ
過去のことはもちろん、今の俺と同居していることも伏せておけ》
朝言われたことを思い返す
わかってますよー
そもそも、
会った初日から自分の犯罪歴や、血も繋がってない男性とひとつ屋根の下に住んでることを語りだすやつがどこにいるって言うんだろうか
教室の席は、すでにほとんど埋まっていた
ガヤガヤと賑わっている
(おぉ…、これがうわさに聞くところの青春ってやつ)
特にもじゃもじゃした頭のやつと、ツンツンした頭のやつが"青春"していたが、
とりあえず我関せずで自分の席を確認する
あれ…れ……？
(……は？)
特待生ということでの都合が合わなかったのか番号は最後の21番
つまり……、
廊下側の一人だけ飛び出た一番後ろの席……
悲しきかな、後ろはおろか隣すらいない
(私、今まで友達いないどころか同年代の人と話したことないんだけど……)
こんなの確実にぼっち確定だよね…
ふつうさ…、ド真ん中とかの席にして、必然的に友達できるようにするよね……
なんでよ……
そう思いながらバッグを思いっきし机に叩きつけるように置くと、前の席の女の子が振り返ってきた
八「あの私……、八百万百と言いますの
よろしければですけども、お友達になってくれませんか……？」
そう、おずおずと話しかけてきた様子にびっくりした
(おともだち……っ！)
『……うんうん！
私は虚絶A、お友達になろ』
はじめてのお友達…、
うれしい、まさかこんなにすぐにできるなんて……
〈シーン……〉
今まで騒がしかった教室がいきなり静かになったかと思えば、
見たことある寝袋から、見たことある人が出てきて心臓が止まるかと思うほど驚いた
(相澤さん…、雄英の先生してるとは知ってたけど担任なのか)
何故かはわからないが、とても嬉しかった
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高槻泉 - とっても面白いです！どうかどうか更新停止にしないでください！応援してます！ (2020年6月27日 9時) (
レス) id: 3d39e03f6e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：hanon | 作成日時：2020年5月11日 20時
