ガーディアン・オブ・ストーリー！《1》 (ページ17)

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番外編：3分クッキング！ページ17

次の話から原作突入ということで、前日譚完結祝いに番外編を書いてみました！

駄文&カメ更新ですが、

これからもぜひ、よろしくお願いします！

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『肉じゃがをつくります！』

買い物に行ってくると言って出て行ったAは、大量の食材を持って帰ってきた

キッチンの上に、ジャガイモ、タマネギ、ニンジン、肉…、

たしかに彼女の言うとおり肉じゃがを作るために欠かせない具材だ

相「なんで、いきなり料理なんか…」

『それはですね…、昨日見ていたテレビで偏った食事はよくないと聴きました！

私もですが、相澤さんなんて偏りすぎてます…！

なんとか…、改善しなくては…』

相「あー、

はいはい、ありがとね」

調理器具を探しているであろう彼女をキッチンまで押して行き、

久しく見ていなかったものらを次々と出していく

相「そもそも、お前、料理なんかできるのかよ」

『いや…、確かにしたことありませんね

でも、できます！

昨日つくっている姿は観ましたし！」

(料理してる姿を見たのも、昨日が初めてか…)

これは思った以上に手こずりそうだな…

『……っ！』

さっきまで自信満々の様子だったはずのAは、

俺の手の中にあるものを見て声にならない悲鳴を隠すように息を吸った

よく見れば…、口元は引きつり、身体が尋常じゃないほど震えている

(あぁ……)

包丁…、か……

彼女は5年前、父親にナイフを向けられたらしい

(まぁ…、そりゃトラウマにもなるよな)

相「やっぱり今回はやめておこう

別に無理してまですることじゃないだろ」

抱きしめるように、震える背中に手を回してポンポンと一定のリズムで叩いてやる

こいつのことだからどうせ、

住ませてもらってんだから家事ぐらいしなきゃ申し訳ないって思ってんだろうけどな…

その気持ちを無駄にしてしまうのは惜しいが、こんなに震えたままじゃ余計に怪我をしてしまうだろう

『……いや、やります！』

おいおい…、どんだけ頑固なんだよ

そもそも包丁無しでどうやって料理するって言うんだよ…