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あれから何分くらいたったのだろう……
親への近況報告を終え、ふと気づいた
あまり待たせてしまうのも悪いなと思い立ち上がり、墓地の出口の方に向かい歩く
……？
あれ……？
服を何故か引っ張られて、つんのめってしまう
何事かと思い目を向ければ、思ったよりか低い位置にキラキラと輝かせながら自分を見つめている目と合ってしまった
4・5歳…、くらいか……
親とお墓参りに来たものの、探検気分でふらついていたんだろうな
やばい、子供との接し方わからない…
こんなことなら、相澤さんに聞いておけばよかったなぁ…
いや…、あの人、子ども苦手そうだし、そんな頼りにならなそうだ
そもそも教師やってるってこと自体、謎でしかたない
ともあれ、この状況をなんとかしなくては…
「ねぇっ！
わたしね、わたしね、ヒーローだいすきなのっ！！」
とりあえず、
たまに相澤さんがしてくるように目を合わせてみようと思ってしゃがんだら、思ったよりか勢いよく揺さぶられた
子どもの力、すっごいな…
「だからねっ！わかっちゃったんだよ！！
おねえちゃんとさっきいっしょにいた人、イレイザーヘッドだよね！」
『……？
いや…、違いますけど……』
イレイザーヘッド……？
だれそれ、あの人、相澤さんでしょ
ものすっごい瞳を輝かせている女の子には悪いけれども、違うことを違うと教えてあげられるのが正しい年上のあり方なんです
「え〜、ちがったのか〜
たしかに髪がたもちがったしなー
にてると思ったんだけど、気のせいか〜っ！！
うんうん！
そんなこともあるよねー！
それよりさっ！！
見て、この花！
おねえちゃんの目の色にそっくり！」
落ち込んでたと思ったのに、一瞬でこの変わりよう…
女の子が、差し出したのはオレンジ色の花みたいだ
「この花ね！えっとね、はなびしそうって言うんだよー！
わたしのだいっすきな花なんだー
はなことばは、せいこうとか、きぼうとかでね！
すてきでしょー」
はい、あげるって強引に渡して女の子は去っていってしまった…
ヒーローも花言葉も詳しいとか恐ろしい子ども…
知能指数、私より絶対、高い…
ちょっと悲しくなった…
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高槻泉 - とっても面白いです！どうかどうか更新停止にしないでください！応援してます！ (2020年6月27日 9時) (
レス) id: 3d39e03f6e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：hanon | 作成日時：2020年5月11日 20時
