前日譚 ページ2
それは、私と彼―相澤さんが出会う少し前……
私が雄英に入学することになる1か月前の出来事だった
＊
根「いやぁー、いきなり呼び出して悪かったね相澤くんっ！
君にしか頼めないことがあったのさっ！」
相「はぁ……」
3月上旬で卒業や入学試験の選別など、教師の皆が忙しく働いているこの時期
昼休みに入ってすぐ校長室へと呼び出された教師―相澤消太は大量の書類を机に散らかしている校長に何故だか悪い予感を感じた…
根「まずはこれを見るのさっ！」
校長がちょうどいい位置に投げて寄越した紙を受け取る
紙には中学生ぐらいの年齢の女子の顔写真といくつかの事項が書かれていた
虚絶A
個性：拒絶
年齢：15歳
幼少期から10歳までを親の経営する研究所で過ごし、
学校はもちろん外出の経験が一切ない
父親の個性は『継続』、母親の個性は『強化』
この2人の個性を使って行われていた研究の第一被験者
10歳のころに行われた個性強化実験で個性が暴走し、
両親を含めた研究員100名余りを殺害
以降、政府により監視・保護目的の上、収容されている
根「子供にとって大切な時期を、この子は全く外に出ずに過ごしてしまっている…
たしかに沢山の人を殺したという罪はあまりにも大きいけれど、
不慮の事故でもある限り、彼女だけが完全に悪いわけでもない
なによりこれからの未来を背負うはずの若者にとって、こんな生活をさせているようなことはあってはならないのさっ！
…ということで政府に長いこと掛け合って、
この子を収容所から出し、ふつうの生活をさせてもらえるようにしてもらったのさっ！！」
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高槻泉 - とっても面白いです！どうかどうか更新停止にしないでください！応援してます！ (2020年6月27日 9時) (
レス) id: 3d39e03f6e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：hanon | 作成日時：2020年5月11日 20時
