秋桜 -肆拾伍- ページ47
個人のカットの撮影中
緑に囲まれて踊る岩ちゃんを遠くから見ていると
たまたま隣に来た現地ガイドに話かけられた
現:「登坂さん」
臣:「あ、お疲れ様です」
現:「お疲れ様です。今日は晴れてよかったですね」
臣:「そうっすね、お陰で撮影スムーズに進みます」
話しかけてきた割には
何処にでもある世間話をしてきた
俺達が撮影してる間は特に仕事がない彼ら
暇だったのかな、
なんて思いながらその世間話に付き合った
臣:「日本語、上手ですね」
現:「昔、日本に住んでたことあるんですよ」
現地の人の筈なのに普通に成り立つ会話
不思議に思いつつ聞くと
10年程住んでたことがあるらしい
臣:「割と長くいらっしゃったんですね」
現:「日本、良い国でした」
臣:「そう思って貰えると嬉しいっす」
別に日本に特別な思いがある訳じゃないけど
日本を褒めてもらえるのは
日本人として、やっぱり嬉しかったりする
現:「日本は綺麗だし、日本人の心はもっと綺麗でした」
臣:「心ねえ」
思ったことを口にしているのだろう
聞いているこっちが恥ずかしくなるようなことを
何食わぬ顔で言ってくるから反応に困った
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作者名:ベジタブルライフ | 作成日時:2018年8月19日 11時