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秋桜 -肆拾肆- ページ46

己:「まあ直人さん、もう始まるのでその辺で」
人:「はあっ」


直己さんに止められ
ヒートアップした怒りに急ブレーキを掛けた直人さん


煮え切らない感じがあるらしい
何度も溜息をついている


臣:「直人さん、本当にごめんなさい」


だから、今度は真面目に、心から謝った
俺だって本当に悪いと思ってるから


人:「ん。もういいよ、この後ちゃんと集中しろよ?」
臣:「はい!頑張ります!」
人:「ん」


言葉には出さずとも伝わった
直人さんの仕事に対する思い

きっと三代目が大切だから
俺らを大切に思ってくれているから


ああやってちゃんと、叱ってくれる


何時も馬鹿にしている直人さんの小さな背中が
とても大きく見えた


臣:「直人さん!」


前を歩く直人さんを追いかけると
なんだよと笑いながら振り向いてくれる


臣:「一生着いてくんで!」
人:「気持ち悪いわ!笑」
臣:「なんでそうゆうこと言うんすか〜」
人:「遅刻寸前の奴は要らん!」
臣:「それは許して?」
人:「まったく笑」


呆れている直人さんと話ながら
皆の輪の中へと戻った

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作者名:ベジタブルライフ | 作成日時:2018年8月19日 11時

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