秋桜

秋桜 -参拾陸- ページ37

健：｢なんか言ったか？｣
臣：｢んーん。別に｣
健：｢まだ会えてへんのやろ？｣
臣：｢うん｣
健：｢ほんまは会いたいん？会いたくないん？｣


こないだの俺の反応を思い出したのか
そんなことを聞いてくる健二郎君


臣：｢よくわかんない｣
健：｢わかんないってなんや笑｣
臣：｢会ったら…壊れる気がする…｣
健：｢は？何言うとるん？笑｣


隣の席は何故か隆二じゃなくて健二郎君
話の意図が掴めないのか、戸惑いながら笑っている


臣：｢俺の中で、なんかが壊れる気がする｣
健：｢そのなんかが気になるやんか｣


ちょっと真面目に俺の顔を見てきた
その視線が痛くて、それに応えられる自信がなくて


目を逸らしながら話題を変えた

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