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秋桜 -拾漆- ページ18

敬:「分かってんだろ?傷つけちゃうって」

厳しい言葉は俺と相手を思ってのこと
俺に自分の気持ちを認めさせる為


敬浩さんが相手について何処まで聞いたかはわかんないけど


ああ、敬浩さんは多分、直人さんに頼まれたんだなって

そう感じた


篤:「登坂、今思ったこと、全部声に出してみたら?」
臣:「…」

今まで口を挟まなかった篤志さんの優しい声に
黙り込んでしまう俺

篤:「上手く言葉に出来ないのは知ってる、だけど、口に出してみたら楽になるかもよ?」
臣:「…」
敬:「登坂…」

篤志さんと敬浩さんの視線に
纏まってない言葉を紡いでみた

臣:「…気持ちが…頭では分かってても…」

俺の言葉を待ってくれるお二人

臣:「…なんか、好きだって、逢いたいって…頭では考えてても、気持ちが着いてかないんです…逢っちゃ駄目だって…」

臣:「好きなのは…」


その先は言えなかった
最低な自分を認めるのが怖すぎて


黙り込んだ俺を包み込んだのは

篤:「そっか」

篤志さんの優しい声だった

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作者名:ベジタブルライフ | 作成日時:2018年8月19日 11時

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