秋桜 (ページ13)

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秋桜 -拾弐- ページ13

臣：｢はようございまーす｣

結局来てしまった敬浩さんとの呑み

ギリギリまでの仕事とこれからの事情聴取に
漏れるのは溜息ばかり

めんどくせえなあって

そう思いながら顔を上げると

臣：｢…篤志さん？！｣

敬浩さんしか居ないはずのその部屋には
篤志さんが座っていた

敬：｢臣ちゃん？！急に空気変わったけど！｣
臣：｢え、篤志さん居るなんて聞いてないっす！｣
敬：｢言ってないもん！｣
臣：｢言われてないっすもん｣
篤：｢あははっ！｣

篤志さんに驚いて
思わず篤志さんの前で敬浩さんと言い合ってしまった

篤：｢とりあえず座れば？｣
臣：｢あ、失礼します！｣

篤志さんが声を掛けてくれて
敬浩さんを睨みつつ座る

敬：｢臣ちゃん、俺のこと先輩だと思ってないでしょ｣
臣：｢…思ってますよ、一応｣
敬：｢一応ってなに？！｣

茶番を始めそうな敬浩さんに素直な疑問をぶつける

臣：｢なんで言ってくんなかったんすか｣
敬：｢急に行こうってなったの！｣
臣：｢連絡下さいよ｣
敬：｢別にいいじゃんよ｣
臣：｢いいっすけど～｣

嫌なわけじゃない
ただ、篤志さんと共に事情聴取されるのかと思うと
まだ心の準備が出来てないだけ

普段あまりそうゆう話はしないから