アルバムノート【THE GHOSTFAITH】 ページ29
右手が赤い。いつもなら、チョークで白くなっているのに。
左手が熱い。いつもなら、生徒を叱るための教科書しか持たないのに。
そんなこんなで、彼女は＿Aは、殺人鬼になってしまった。あんなにも可愛くて仕方のなかった生徒達が、今では鬼のように見える。
美しい全盛期はどこへ？ そんなものを探しているひまではない。今は、排除するべきものを。探さなければならない。
赤いステッチ、それは昔よく黒板に書いていた生徒の似顔絵を、バラバラにして、小刻みにしたようなものを、Aは走って追い詰める。
これが彼女の日常。
死はこない。邪神様の大事な部下なのだから。
「A。お茶ができたわよ」
儀式終わりのAに、ナースは紅茶を出した。
雨に濡れているので、体が冷めてはいけないと気を遣ってくれたのだ。Aはにっこり微笑み、紅茶を口にする。
ほんのりレモンの匂いがする。
『………ありがとうございます。紅茶、大好きなんですよ』
(よく、昼休みに飲んだりしてたなぁ)
「こちらこそ。無理は程々にね」
ぴたりとAの手がとまる。
前の儀式で、少しやりすぎたか。ナイフをみれば、もうすでに血は乾いている。
Aは夢もすてた。なりたいものも捨てた。憧れさえも、欠落していた。最早今、自分は人を吊るす力しかなものの。
ぎりりとカップが音を立てる。
(次こそは……全員、ぶっ殺してやる)
がんと誓い、Aがカップに口をつけた時だった。
ぱしゃりとカメラのシャッター音が聞こえ、Aは肩を震わせる。横を見ると、幽霊が＿＿
『きゃぁぁぁぁ＿＿＿ッ！！！』
「ちょっと待ってって、落ち着けって」
ばっと身構えれば、そこにいたのはゴーストならぬゴーストフェイスがいた。手の指をくいくいっと曲げ、Aの反応を楽しむように笑う。
『あぁ……ゴーストフェイスさん。びっくりしましたよ』
「別に。俺は写真を撮ってただけだよ」
ゴーストフェイスは、Aの隣に置いてある古い大きな本を見つけた。青く、日本語で書かれているためよく分からない。
それを手に持てば、Aの顔は一気に青ざめ、その後、怒ったような。何故かそんな顔をしていた。
〈……To be continued〉→
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金魚きんぎょ(プロフ) - この作品好きです！リクエストなんですけれど、トリックスターとのお話いいでしょうか？ (2021年9月5日 14時) (
レス) id: fd80c7906a (このIDを非表示/違反報告)
金子氏(プロフ) - エニグマさん» こちらこそありがとうございました！細かいところに気を遣ったところもしっかり分かってくださって嬉しいです！ (2021年5月6日 7時) (レス) id: 5f47d57489 (このIDを非表示/違反報告)
金子氏(プロフ) - Nightさん» リクエストありがとうございます。リクエスト了解です！時間がかかるかもしれませんが、お待ち頂けると嬉しいです…！ (2021年5月6日 7時) (レス) id: 5f47d57489 (このIDを非表示/違反報告)
Night(プロフ) - えっと、追加で、、前回と同じ夢主でも大丈夫でしょうか？ (2021年5月6日 1時) (レス) id: f0b6c8446e (このIDを非表示/違反報告)
Night(プロフ) - 夜分にすいません。リクエストで、デススリと飲み比べしてるお話良いでしょうか？夢主はサバでお願いします！ (2021年5月6日 1時) (レス) id: f0b6c8446e (このIDを非表示/違反報告)
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