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23 青春 ページ23

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私は、今日の日を忘れない。


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好きな人と、浴衣を着て手を繋いで歩き、一緒にかき氷を食べながら、花火を見る。


私の夢が、叶った日。


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好きになった人は、私を好きにはなってくれなかったけど、もうすぐお別れをしなきゃいけないけど、でも、最高の日だった。


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自分が、ミオみたいな可愛い女の子になれたような気がした。


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雅紀クンが笑うと、勘違いしそうになるくらい、素敵な一日だった。


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これから大人になって、どんなに素敵な人と出会って、どんなに素敵な恋をしたとしても、私は今日の日を絶対に忘れないと思う。


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ああ。


今、私、青春してる。


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そんなことを思いながら、自分の頭のすぐ上に打ち上がる、大きな大きな花火を見る。


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時々、雅紀クンの綺麗な横顔を見ながら。

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作者名：はなび | 作成日時：2013年6月3日 16時

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