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拾話 蝶の姉妹 ページ10

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次の朝しのぶさんは帰ってきた。



「しのぶ様、おはようございます、とおかえりなさい!」



任務帰りのしのぶさんをみんなで迎えて、

美味しい朝食を食べたあと私はしのぶさんに呼び出された。




「それでは、詳しい話をしましょうか。」





初めて入ったしのぶさんの部屋に興奮しつつも私は真剣に話を聞いた。


「私やかよが入っている鬼を倒す組織は"鬼殺隊"と言います。

鬼殺隊に入るには藤襲山で行われる"最終選別"を突破しなければなりません。」


「は、はい」



「普通は"育手"の元で修業してから最終選別に臨むのですが、 Aさえ良ければ、

ここ(蝶屋敷)で私やかよから剣技を教えてから最終選別に向かわせたいと思うのですが如何で

すか? 」



しのぶさんは可愛らしく首をこてんと傾けて私に問うた


え?


...推しに剣技を教わるなどご褒美イベ過ぎでは...!?



「まあでも、育手の元の方がきっと.....」



「やります!!やらせてください!しのぶさんに教わらせてください!!」


少し引き下がったしのぶさんを思いっきり引き戻すように私は大声で答えた。




「へ...は、はい、なら良かったです...、ふふふっ...」


しのぶさんは驚いた表情を見せたけどすぐくすくすと笑いだした。


推しの笑顔は世界を救う。



「それじゃあ、これ」

ひとしきり笑ったあとしのぶさんは引き出しから髪飾りを持ち出した


「!これって!!」



「ええ。皆と同じ髪飾りです。昨日の夜買ってきまして。

Aの紺色の髪に合うかなあと思って...どうですか?」



しのぶさんから差し出された髪飾りは唐紅の色をしていた。

髪飾りを渡されたことで私もほんとに家族なんだって思わせられて。



「ありがとう、ございますっ」




ほぼ泣いてる状態の私の二つに結った髪にしのぶさんは髪飾りをつけてくれた。



「よく、似合いますよ」


この時のしのぶさんの笑顔を私は忘れないと思う。




そして



私はこの日から、蝶の姉妹の一員となった。

拾壱話 話そうよ→←玖話 別れに向かって



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廣岡唯 - 面白い続きが観たい…推しはとういぞ (11月12日 11時) (レス) @page11 id: 4e6dbece94 (このIDを非表示/違反報告)
ユウ - 推しは尊い…っ。続き楽しみにしてます!! (2022年2月27日 22時) (レス) @page11 id: c876146d9f (このIDを非表示/違反報告)
天霧(プロフ) - 面白かったです。続きが気になります。頑張ってください (2021年9月26日 22時) (レス) @page11 id: 8490818b21 (このIDを非表示/違反報告)
0(プロフ) - 面白かったです!夢主ちゃんの容姿が気になります! (2021年1月25日 19時) (レス) id: bf61d874e4 (このIDを非表示/違反報告)
UTB_0527(プロフ) - 頑張ってください!!w (2020年12月25日 20時) (レス) id: 6403f51a3f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:新橋色 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2020年12月19日 17時

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