二人の想い ページ49
「わたしが･･･あんなこと言っちゃったから･･･」
「･･･保健室の前の?」
「そう･･･」
普通は心の中に留めておくべきものを
面と向かって口に出してしまった自分が今でも恥ずかしい。
･･･でも、やっぱり悲しみや悔しさの方が大きかった。
わたしのあの一言がなければ
こんなにも二宮くんとの距離が遠くなることは無かったかもしれない。
「何でそんな気にするかな･･･」
二宮くんの悲しそうな声音に胸が締め付けられる。
だけど･･･
気にしないなんて･･･。
「結構ショックだったんだよ?
仲良くなれたと思った子にいきなり距離置かれて」
二宮くんはそう言うけれど
その言葉はわたしを苦しくさせるだけ。
二宮くんの優しさに甘えちゃ駄目だって分かってるから･･･。
「俺はAちゃんと喋りたくてしょうがなかった」
「え･･･?」
「というか言いたいことがあってさ･･･」
言いたいこと･･･?
二宮くんの方を見ると、当の本人は言いたいことだという割には気まずそうに俯いていて
やっぱり言いづらいことなんだ･･･って気持ちが沈む。
「Aちゃんのあの言葉で気付いたことがあんだよね。
･･･一回しか言わないからよく聞いて」
二宮くんはそこで一呼吸置いて改めてわたしに向き直った。
「俺、Aちゃんのこと好きだよ」
見上げた二宮くんのほんのり赤く染まった頬と熱っぽい視線。
それに『好き』という言葉がだんだんと合わさっていって一つの結論に至る。
･･･わたし、今、告白された･･･?
夢みたいな現実がわたしの中にふわふわ存在したまま
何も返せないでいると二宮くんは私から視線を逸らしながら言った。
「白鳥が何でそう思ったのかは分かんないけど
言葉にされたときびっくりしたのと同時にすごい納得したというか･･･腑に落ちたんだよね。
気がつけばいつもAちゃんのこと見てる自分がいて･･･。
あぁ、俺Aちゃんのこと好きなんだなぁ･･･って。
だから･･･さ。
･･･Aちゃんの気持ちも聞かせて」
一つ一つ丁寧に紡がれた言葉。
その言葉と優しい視線に体が火照る。
言っていいの･･･?
どうしようもなく溢れてしまうこの気持ちを彼にさらけ出してもいいの･･･?
でも、その迷い以上にわたしの気持ちは高ぶっていて
もう抑えることに限界が来ていた。
「わたしも･･･
二宮くんのことが好きです」
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春香(プロフ) - ゆいさん» ホント！わー嬉しい！初期設定とはだいぶ違うことになってるけど(笑)頑張るね♪ (2014年2月22日 12時) (
レス) id: c26e377820 (このIDを非表示/違反報告)
春香(プロフ) - なつみさん» ありがとうございます！お友達、ぜひぜひなりましょう！ (2014年2月20日 17時) (レス) id: c26e377820 (このIDを非表示/違反報告)
春香(プロフ) - 楓さん» ありがとうございます！亀更新ですが、頑張りますね！ (2014年2月20日 17時) (レス) id: c26e377820 (このIDを非表示/違反報告)
春香(プロフ) - ・さん» 頑張ります！応援ありがとう♪ (2014年2月20日 17時) (レス) id: c26e377820 (このIDを非表示/違反報告)
春香(プロフ) - こむぎさん» 楽しみだなんて…。嬉しい限りです！頑張ります！ (2014年2月20日 17時) (レス) id: c26e377820 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：春香 | 作成日時：2012年4月11日 17時
