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『……っていうか、そんな見なくて良いよ。
いくつか作品見たでしょ、途中経過だけどさ。』

JK「凄いね、やっぱ。アトリエにいる時とこの子達、全然雰囲気違うくない?イキイキしてるよね、広い会場に飾られて。」

『…作品が子供みたいな言い方する人初めて見た。』

JK「だって愛情いつも注いでるでしょ。」





もう終了時刻は迫っていたし、人が消えていく。
夕焼けの光が差し込んでいる私の作品も、それはそれで違う一面が見えたりして、悔しいけれどジョングクの言う通り、客観的にこうして回ってみて良かった。






そんなことをぼんやり考えていると
ジョングクが気付いたのか、一枚の絵の前では立ち止まった。






JK「…これ俺じゃん。あ、こら逃げない。」

『知らなーい。』

JK「ちょ、ダメ。行っちゃ。」

『ちょ、こんなとこでやめてよ…!』






いつも家のキッチンにいる時みたいに後ろからそっと抱き締められてくるっと方向を変えられる。

…自分の作品をモデルと一緒に観たくないのに。








JK「鑑賞の仕方って自由なんでしょ。」

『そうとは言ったけどそうじゃない。』

JK「どうせ俺たちしかいないじゃん。ほら。」

『……………。』






受付のお姉さん、あの。
グッて親指立てなくて良いので…。


見られる心配はとりあえずなさそうで胸を撫で下ろす。だけど恥ずかしい。






JK「これ、俺でしょ?」

『…………あー、もう、そーですね。』

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作者名: | 作者ホームページ:https://twitter.com/3_sho_u0  
作成日時:2021年7月25日 17時

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