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JK「ただいま。」
何かがおかしい。どうして泣いてたの?
帰ったらそう聞こうと思っていたのに、
目に入るAにすぐに駆け寄った。
息が荒い。こんな状態になるまで、…何してたの俺は。
JK「…高いな。」
熱が高い時はどうするべきか、ってちょうど習ったばかり。大人でもマシにはなるだろう、と冷やしてみたり。
『ジョングク、』
JK「起きた?」
『どこいってたの、ばか…っ、
仕事ってうそでしょ、ほんとは浮気してるんでしょっ…、』
目を潤ませて、紡がれる言葉から
どれだけ不安にさせてたんだろう、とどこまでも自分の情けなさを感じる。
JK「…するわけないじゃん。」
『うそ、』
JK「…恥ずかしいから言いたくなかったけど、
父親学級行ってたの。夕方からのやつでも間に合わないから、こっそり仕事帰りに通ってたの!
先生に聞いたら嘘じゃないって分かるよ。」
『…じょんぐく、』
JK「ん?」
『…ごめんね、』
JK「俺こそ不安にさせてごめんね?
それと、もっと頼って。もう出来るようになったから。
一人で抱え込まないで。」
『…うん、あ、忘れてた授乳っ、』
JK「大丈夫、代わりにミルクあげておいたから。
今はぐっすり寝てくれてるよ、あの子達。」
『…そっか、』
気が抜けたような顔をして、ホッとしたんだと思う。
俺の膝ですうすうと寝息を立てて眠ってしまった。
っていうか誰が浮気なんかするか。
俺が世界でいちばん愛してる人を差し置いてなんかさ。
JK「…毎日行ってきますのキスでもするか…?」
そんなことを考えながら君の額にそっとキスを落とした。
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作者名:鯢 | 作者ホームページ:https://twitter.com/3_sho_u0
作成日時:2021年7月25日 17時