ミン家の小戦争 (ページ15)

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『……ん、』

YY「おんま、おきてっ!!
よーちえん、ちこくしちゃうよ？」

『…え、今何時…、』

……スマホが壊れたのかな。
時間がこんなに早く進むわけがないし…、

いや、これは。

『寝坊したっ!!!!』

騒がしいあさを引き起こしたのは、
紛れもなくミン・ユンギである。

昨日は気絶するように眠ったから、
そのまま爆睡してしまったらしい。

YG「ユンヨン、これ水筒な。
後何か要るのあったっけ？」

『…あ、うん、いや私が、』

YG「着替えてこいよ、とりあえず。」

……フォローもバッチリなのもまた、
ミン・ユンギという男なのである。

YY「おんまぁ、いってきますっ!!」

『行ってらっしゃい、
じゃあまた迎えに来るね。』

今日も楽しそうに中に駆けていくユンヨンを見届けて、帰宅するとユンギはソファで寝ていた。

久々のコンサートだったし疲労は思っている以上に溜まっていたようだ。
起こすのも可哀想だし、ブランケットでも掛けてあげよう、と広げた時、私ごとすっぽり包まれた。

『…起きてたんだ。』

YG「ついさっきな。」

『今日はゆっくり休んだら？』

YG「いーよ、充電してるし。」

肩に触れる髪の毛は案外ふわふわで、
時々くすぐったくなる。

YG「…昨日も肩弱かったよな？」

『………何のことでしょう。』

YG「何、覚えてないの？」

…意地が悪いというか
性格がひん曲がってらっしゃることで。

聞いてくるっていうのが、またユンギなのだ。