ゴールド・ハニー II【完】 (ページ25)

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JK「どうしよう楽しみ。」

『さっきからその言葉何回も聞いてる。』

JK「だってだって!!父親参観って…はぁ、」

全世界の父親にとっては、嬉しくて仕方がない日だから。
6月某日。幼稚園で催されるその行事に、もちろん参加するために全力で残業をして調整をしてきた。

JK「制服天使でしかなくない？
うちの子達変な人に狙われてない？」

『ジョングクが変な人よ。自粛して。』

JK「…冷たくない？」

『こんな人が旦那と思われたくないもの。』

JK「ヤァ!!」

今日もクールなゴールド・ハニー。
最後に甘えたのはあの旅行の時間。
…そこからと言うと、少しよそよそしかったり。

無理にする話じゃなかったかな、と思い
ここ最近は話題に触れていない。

JK「あ、この歌!!」

『よく歌ってたでしょ、鼻歌で。』

JK「結局何の歌って聞いても教えてくれなかったから、そっかそういうことだったのか。

ところでめちゃくちゃ歌上手くない？」

『親バカって言うのよ、そういうの。』

JK「…Aもじゃん。」

『可愛いけどね。大きくなったよね。』

MU「あっぱぁ！」

SK「いつもありがと。」

JK「…泣いて良い？ねぇ泣いて良い？」

『良かったね、10年後の黒歴史確定で。』

JK「泣いててもカッコいいでしょ、俺。」

『まさか。』

その3文字は結構心に刺さった。
怒って…るのかどうなのか。

俺はAみたいにエスパーじゃないから
読み取れなくてこういう時に困る。

MU「これねぇ、じんくんにわたすの。」

『喜んでくれると思うよ。』

SK「すんぐくもかいた。てひょにひょんに。」

『わ、そっくりだねテヒョンさんに。
上手じゃない、スングギ。

ね、アッパ。』

JK「う、うん…そだね。」

ヒョン達に渡す絵を見ても嫉妬すら湧かなかった。今は、それよりも。

Aの胸の内が少しでも、分かれば良いのに、とそのことばかり考えていたのであった。