ゴールド・ハニー II【完】 (ページ20)

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◎ ページ20

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『…閉まってますね。』

JK「…俺が話しすぎたせい…。」

ジョングクさんはヒートアップして、
2人立ち尽くしたままずっと話しかけてくれた。その代わりに行くはずだった店を泣く泣く諦める羽目になったのだが。

JK「すみません、次からは気をつけます。」

あまりにも分かりやすい落ち込み方に、
この人は本当に芸能人なのだろうか、と考えさせられた。

『…構わないです。
私こそ、あんまり会話を続けられなくて。
話してくれるのは、ありがたいから。』

JK「俺もですよ。ほんとは人見知りだけど。」

その次にジョングクが言った言葉は、
今でも私の宝物だ。

"Aさんの色んな表情が見れると思うと、永遠に話したくなっちゃいますから。
無理して話さなくて良いです。
居てくれるだけで充分だから。"

ああ、この人は素敵な人だ、と。
この人となら、私も永遠に側に居たいなぁ。
こんなことを思ったのは後にも先にもジョングクだけ。

JK「A？どしたの、アイスどうする？」

『え、ああ…。じゃあ塩バニラ。』

JK「…オッケー。」

『…やっぱりバナナにしようかな。
ジョングク塩バニラとバナナで迷ってるんでしょ。半分はあげないけど一口なら良いよ。』

JK「…エスパーだ。」

『当たり前。…変わってないね。』

"『ジョングクさん本当はレモン苦手なんじゃ？』

JK「そ、そんなことないですよっ!!」

『…交換しましょうか。』"

JK「何が？」

『んー？…こっちの話。』

　