ゴールド・ハニー II【完】 (ページ18)

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◎ ページ18

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「大当たり〜!!」

『………当たっちゃった、』

近くのスーパーでちょうどレシートがたまったので新年の抽選会をしたところ、今年は当たった。1等のリゾート宿泊券。
…もちろんうちに旅行という概念はない。

ジョングクが多忙に多忙すぎるからである。

JK「行こっ、リゾート!!!!」

『…ジョングク忙しいじゃん。』

JK「今年から有給制度出来たんだ。」

『嘘おっしゃい。』

JK「ほんとほんと!!」

聞くところによるとアーティストにも有給は必要だ、と判断したお偉いさんが、制度を導入したらしい。一般の社会人までには及ばないけれど、ジョングクにとってはちょうど良い息抜きになるんじゃないか。

『ゆっくり休みなよ。
せっかくの有給取るんだったらさぁ。』

JK「ゆっくり休む＝家族と過ごすってことだし。だって2人が産まれてから旅行行ってないわけじゃん、露天風呂を知らないんだよ？勿体無いじゃんチケット!!」

『えー…、』

SK「あっぱ、りょこうってなぁに？」

JK「ちょっと遠くにお泊まりして、遊ぶことだよ。」

SK「すんぐくいける？」

JK「オンマを今説得してるの。」

MU「おんまっ、りょこういこーよ!!」

『…ただ言ってもダメなんだからね、マウリ意味分かってなさそうだし。』

JK「行きたいよねぇ？」

MU「いくいくぅ!!」

…数分前のあなたみたいですが、マウリが。
まぁ、たまには良いか…？

そんな甘い気持ちがどうしても許してしまう。いつ出掛けられるかも不透明なアッパが良いって言ってるんだもの。

『じゃ、決定ね。』