きみの弱いところ。【完】 (ページ3)

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よく耳一つでここまで盛り上がれるな、ともはや感心せざるをえない。

オマケみたいに唇を重ねたら、
それだけでまた真っ赤。

…一体どうやったらこんなピュアになんの。
何、どこで育ったらそうなんの？

物足りないのはいつものこと。
腰を振っても激しく動いても、何かが違う。

刺激が欲しい。
それこそ理性のタガが外れるくらいに。

『て、ひょんくっ、ん、』

TH「…何なの、」

ドクンドクンと跳ねる心音は彼女じゃなくて俺の。
変だ。

……もっと、見せて欲しい。

色んな表情のきみを、俺は知りたい。

TH「ほんっとムカつく…、やめた、」

『…ご、ごめんなさい、』

なんで謝るの。別に悪くないじゃん。
…そうさせているのにイラついた。

TH「A、」

名前を呼んだもはじめて。

『は、はい！』

TH「腹減ったし、何か作って。
後別に怒ってないし、」

興味が湧いた。
単にそれだけなのにひどく胸がざわついていた。