きみの弱いところ。【完】 (ページ20)

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■ ページ20

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JK「ヌナさぁ、どうしてあんな奴と付き合ってんの。」

『テヒョン君のこと？』

JK「…もっと他にいるでしょ。」

『……優しいから。』

JK「アイツが？」

テヒョン君の根は優しい。
うちのヌナ曰くそうらしい。

俺は腑に落ちない。彼についての噂はどれも良くないものばかりだったし、ヌナに何か良くない影響を及ぼしていそうだったから。

JK「キムテヒョンって優しいんですか。」

JM「…ジョングガはどう思う？」

JK「偽善者。」

JM「なるほどねぇ。どうしてそう思ったの？」

JK「…うちのヌナと付き合う理由が分からなくて。」

JM「確かにね、チョンさんには
僕も一目置いてるんだ。」

ブラックに飲んでいたコーヒーカップを置いて、ヒョンはミルクを追加し出した。

黒い液体が、みるみる茶色に変わっていく。

JM「こーいうこと。」

JK「…え？」

JM「テヒョンは優しくないよ。
でも優しいと感じたなら、それはミルクのおかげ。このミルクって誰だと思う？」

JK「……まさかヌナなんてことは、」

JM「僕はそう信じてるけどね、
アイツ表情柔らかくなったし、やっと見つけたんじゃない？」