きみの弱いところ。【完】 (ページ11)

今日:7 hit、昨日:4 hit、合計:229,529 hit

■ ページ11

.

TH「どこ行く？あんまプラン考えてないし、」

『どこでも大丈夫です、』

テヒョン君となら、なんてはにかみながら言う彼女の機嫌は良さそうだった。

そんなに女はデートが好きなのか。
…それともきみだけ？

『……かわいい、』

フラフラと歩いていたら雑貨店の前で立ち止まった彼女。

TH「欲しいの？」

俺の知ってる女は、ブランド物を見せびらかすように身に付ける奴ばかりだった。

『あ、……でも、似合わないと思います、』

TH「分かんないじゃん。」

いつも否定するよね、きみは。
そこまでしなくても良いと思うよ。

好きなものを身に付けてても良いんじゃない？

TH「これください。」

『え、っテ、テヒョン君!!払います!!』

TH「…黙って贈られろ、ばーか。」

デートも捨てたもんじゃない。

きみが嬉しそうにバレッタをつけた。
その動作だけで、自然と微笑みそうになる。

TH「……悪くないんじゃないの、」