20. あんたなんか大嫌い ページ20
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「ぁ、神楽木さん。その…今日は、助けてくださってありがとうございました」
「別に…俺はお前を助けたんじゃない」
「で、でも」
「ふっ、…庶民なんか助けるわけねえだろ」
「え？ いまなんて言っ…」
“ ベチャッ…”
音が皿を持ちながら神楽木を追いかけた瞬間――
下に転がっていたボトルにつまずき、皿の中身が神楽木のタキシードについてしまった。
真っ白だった胸元が、ソースで茶色く染まっている。
「ご、ごめんなさいっ！ ぜ、ぜんぶ弁償しますっ」
「加藤、ぜんぶ揃え直すといくらだ？」
「だいたい、１０００万円ほどかと…」
「え…」
「お前に払えんの？ 払えないよな？」
「す、すぐには…」
「ハハッ。何百年かかんだよ、それ」
見下すような笑い、冷ややかな視線、棘のある言葉たちが音に降りかかっていく。
「まぁ、同情するぜ？ お前だって好き好んで庶民の家に生まれてきたんじゃねえだろうし」
「…安心しろ、弁償しろなんて言わねえよ。お前はこいつの友達だから、今回は特別だ」
だめ、もう我慢できない…
「俺はせせこましい庶民とは違って、心が広いからな」
“ …バシッッ！ ”
『私のことはなんとでも言えばいい！ でもっ、音のことを傷つけるのは絶対許さない！！！』
初めて、ローストビーフの塊で人を殴った。
だけど神楽木を殴るのは、これで２度目。
『音は、英徳でひとりぼっちになりそうだった私を受け入れてくれた……私のはじめての友達なのっ』
「Aちゃん…」
『お金持ちがそんなに偉い？ 自分の力でもなんでもないのに人のこと見下して、弱い人を切り捨てて…』
昔から私は、神楽木が大嫌いだった。
いっつも偉そうで、自分が間違ってても絶対に謝らない。
この世のすべてが、自分のものだと思ってる。
今だってそう…、なんにも変わってない。なんにも。
『あんたってほんとしょうもない……二度と話しかけないで…、もう顔も見たくない！！！』
こんな人と婚約するなんて、やっぱり無理。
私は絶対、あんたなんか選ばない…！
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I(プロフ) - さくらさん» 「晴」と設定してお読みいただけますでしょうか？(>_<)よろしくお願いいたします。 (2018年6月14日 12時) (
レス) id: 020c5bbf85 (このIDを非表示/違反報告)
I(プロフ) - さくらさん» さくらさん、コメントありがとうございます。こちらは説明文にも記載してあるのですが、山��賢人くんver.としてお楽しみいただけるようにしています。ですが、ドラマ通りお読みいただくことも可能にしているので、お手数ですが、お名前設定の下にある登場人物設定から (2018年6月14日 12時) (レス) id: 020c5bbf85 (このIDを非表示/違反報告)
さくら - あのー、神楽木晴人ですよ？名前。賢人じゃないです (2018年6月14日 3時) (レス) id: 24a23918d3 (このIDを非表示/違反報告)
I(プロフ) - 美紀さん» 美紀さんありがとうございます！！嬉しすぎてニヤニヤしすぎて涙がでました…。楽しんでいただけるよう更新がんばります！ (2018年5月23日 17時) (レス) id: 020c5bbf85 (このIDを非表示/違反報告)
美紀 - 花のち晴れ大好きですこの小説最高です (2018年5月23日 17時) (レス) id: 39e38305d9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：I
| 作成日時：2018年5月14日 17時
