66. 君のいいところ ページ21
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「ホームラン賞の景品でーす！」
「これ、うちらがずっと狙ってた抱き枕だよ〜！」
『…やる』
「まじで！？ 慈悲深えっ」
『もらってくれたほうが助かる』
どデカい抱き枕を庶民たちに渡すと、やたらと騒いで写真を撮りに行った。
俺は別に、景品が欲しかったわけじゃねえんだよ。
ただ、こいつに…
『さっき、応援してくれたよな？』
「え？」
『ほら、がんばれって……あれ、お前の声だろ？』
「だったら悪い……？」
『いや、まじで嬉しかった』
そう答えると、ブスッとしてたこいつは急に笑い始めた。
『おい、なに笑ってんだよ』
「ふふっ、だって」
『なんだよ…』
「たまに素直なところも、優しいところも、あんたのいいところだなって」
『…………も、？』
ってことは、他にも俺のいいところがあんのか？
庶民たちのところへ行ったあいつに聞くことはできず、代わりに俺の顔はニヤけていくばかりだった。
それから腹が減った俺たちは、メシを食いに店へとやって来た。
目の前では鉄板の上で “あるモノ” がぐつぐつと焼けている。
『……なんだこれ、ゲロみた、』
“ バッッ ”
「ちょっと！ 絶対言うと思ったけど黙って…？」
隣にいるAが怖い顔をして、俺の口を手で塞ぐ。
だってこんなもん食ったことねえし…。
『もう完成してんのか？ つーか、お前なんでこんな慣れてんだよ？』
「つくしさんと前に、もんじゃパーティーしたことあるから」
『っつーことは、ど、道明寺さんもっ！？』
「はぁ…、もう食べれるからどうぞ？」
よし、道明寺さんが食ったなら俺も…！
もんじゃをヘラで取ろうとしたとき、目の前にいる女庶民が男庶民の口にもんじゃを運んだ。
『……あーーーん』
「なんでよっ、ばか！」
『花沢さんの妹のくせにケチだな、お前は』
「はぁ〜！？」
真似して俺も口を開けると、こいつは思いっきりこの俺をバカ扱いしやがった。
食べさせてくれるくらいいだろ、別に！
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I(プロフ) - 美紀さん» 美紀さん、ありがとうございます！！！…そんなそんなっ、読んでくださるだけでも有難いのにタメ語でお話するなんて恐れ多いです〜…((+_+)) (2018年5月31日 1時) (
レス) id: 408ad8cdff (このIDを非表示/違反報告)
美紀 - 移行おめでと(^^♪作者さんタメでいいよ (2018年5月30日 19時) (レス) id: 39e38305d9 (このIDを非表示/違反報告)
I(プロフ) - 由良さん» 由良さん、お読みいただきありがとうございます！！たったいま更新したので、ぜひお楽しみください(*^-^*) (2018年5月29日 21時) (レス) id: 408ad8cdff (このIDを非表示/違反報告)
由良 - 更新楽しみにしてまーす！ (2018年5月29日 16時) (レス) id: 3c3c648279 (このIDを非表示/違反報告)
I(プロフ) - 蓮さん» いえいえっ、蓮さんの後押しがなければ書くことができなかった作品なので、蓮さんに読んでもらえて本当にうれしいですっ！！ たったいま更新したので、ニヤニヤしながら(できるかしら笑)お読みくださいっ☆ (2018年5月26日 17時) (レス) id: 020c5bbf85 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：I
| 作成日時：2018年5月22日 18時
