30秒後に、貴方は寒気を覚える

7、部屋 ページ15

私は望月蘭。科学が好きな小学五年生。


今日は、叔父叔母夫婦が遊びに来てる。


でも、うちにはおじさんが絶対に入りたがらない部屋がある。


お父さんもお母さんもおばさんも普通に入るのに、叔父さんだけがそれを拒む。


少なくとも、入っているところをうちの家族で誰も見たことがない。


理由を聞いてみると、「なんとなく…」という曖昧な答え。


友達は霊だと騒いでたけど、非科学的すぎ！


真夜中、私はふっと目が覚めた。


水を飲みに行こうと思い、廊下を歩いていくと、例の部屋の中から音がした。


恐る恐る開けてみると、そこにいたのはなんと叔父さんだった。


「え！？叔父さん！？こんなところで何してるの？いっつもここに入らないのに！」


叔父さんは一瞬びっくりしたように振り向いてから、ふぅ、とため息をついた。


「ああ、なんだ蘭ちゃんか。ビックリしたなあ。」


叔父さんの向こうには、何か植物が見える。


「この植物、何？」


「これは、麻の葉だよ。みんなに内緒で育てていたんだけど、見つかっちゃったね。」


飾りたかったんだ、という叔父さんの言葉を聞いて、私は安心して部屋に戻り、眠りについた。

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