★ ページ10
.
見つからない…
学校のどこかにはいるはずなんだよ
なんで見つからねーんだよ
不安とイライラが入り混じって
よくわからなくなってくる
ドンｯ
後ろからやばい音が聞こえた
振り返って走って見に行ってみる
『A！』
そこには階段から落ちたAがいた
髪の毛が濡れていて制服が汚れていた
足首が腫れていて意識がなかった
俺は無我夢中でAを抱いて
保健室に走った
こんなバカでもだいたい想像はつく
あんなことになるのはだいたいイジメだ
理由はわからないけど
Aは確かに誰かにイジメられている
なんで守ってやれなかったのか
俺は俺自身の不甲斐なさに腹が立った
『頼むから目覚ませよ……』
Aの手を握って呼びかけた…
『A…？俺…お前のこと…』
『じゅ……り…』
『A！？』
『じゅり……部活は…？』
『俺のことより自分の心配しろって……
守ってやれなくて…本当にごめん…』
『なんで…泣くの……
泣かないで…じゅり…
こうして助けてくれたじゃん…』
『おれ…』
『ごめん…樹…
今は1人にしてほしい…』
悲しそうな目をしていた
それ以上何も言えなくなって黙ってしまった
『部活行って…』
『で、でも…』
『大丈夫だから…ね…？』
じゃあなんでそんな顔すんの？
とは言えず
わかった
そう言ったけど気分が乗らず
そのまま家に帰った
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 86人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
juri tanaka - 続き気になります！！また書いていただけるの待ってます！ (2017年12月6日 18時) (
レス) id: cd19f8c2f2 (このIDを非表示/違反報告)
じゅりくん - 続き気になります！また書いて下さい！ (2017年8月14日 18時) (レス) id: 7e44491be1 (このIDを非表示/違反報告)
麻衣(プロフ) - 大好きな樹くんの作品作っていただけて嬉しいです！！頑張ってください！応援してます！ (2017年7月24日 13時) (レス) id: bcf8818214 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ばなな | 作成日時：2017年7月21日 1時
