#170 がんばれる ページ41
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ニナ「そうと決まれば行動あるのみよ」
「キヨの隣にいたい」と、改めて口にしたあと、私はうわああん、って子供みたいに泣いてしまって
だけどニナも、フジも、ヒラも、それを笑うことなんてせずに、私が落ち着くのを待ってくれてた
しばらく泣いて、それもようやく落ち着いて、私が鼻をスンスン鳴らしていたとき、ニナがグッと意気込むように言ったのだ
フ「キヨとは相変わらず誰も連絡取れないんだべ？」
匕「ぽいよねえ…さっき送ったLINEも既読はついてるけどなんも帰ってこないし」
ニナ「そういえば……A、あんた清川んちの合鍵持ってるんじゃなかった？」
「持ってる……けど」
「いつでも来ていいよ」って言ってお互い交換した合鍵。
あの鍵は、今も私のキーケースの中で、私の家の鍵と並んで大切につけられてる
でも、……
「これ、今使っても、いいのかな…」
ニナ「良いに決まってるじゃない。だってアンタ、清川から一度でも「鍵返せ」って言われたの？」
「言われてない…」
ニナ「じゃあ良いわよ。確かに家に直接押しかけるの卑怯っぽさがあるけど、あっちだって卑怯な手使ってるんだからお互い様よ」
「卑怯な手って…まだそう決まったわけじゃないのに」
私が苦笑しながら言うけど、ヒラもフジも「まあちゃんと話をするならそれが一番手っ取り早い」と背中を押してくれる
フ「キヨとマリアちゃんがあの後どこ行ったかわからんけど、キヨ、他人を家に上げるの嫌がるから家には一人で帰ってくるっしょ」
ニナ「行ってきなさいよ。そんで、ちゃんと話、してきなさい」
フ「もしそれでキヨが怒ったら、俺らがしっかりキヨの事怒るから」
匕「Aが、やりたいようにしたらいいんだよ」
「……うん、わかった。私、キヨの家行ってくる」
「ありがとう」って言ったら、ニナには背中をパン！って叩かれて(ニナが「気合い入れろ！」って意味で昔からやる癖だ)フジは右手でグッと親指を立てた。ヒラは、ふんわり笑って両手で小さくガッツポーツをする
三者三様の応援に、嬉しくなって、少し照れくさくなって、背中がくすぐったかった
ありがとう、みんな、わたしまだ、不安だけど
気を抜いたらまた泣いてしまいそうなくらいには不安だけど、少し、がんばれそう
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なちこ(プロフ) - 琥珀さん» コメントありがとうございます！こんなに長い作品を一気読みしてくださるなんて…！それにセンス高いなんて最高の褒め言葉です…！ありがとうございます泣これからも更新頑張りますのでお付き合いいただけたら嬉しい限りです…！コメントありがとうこざいました！ (2021年8月10日 12時) (
レス) id: b338af306c (このIDを非表示/違反報告)
琥珀(プロフ) - 初コメント失礼します。1から一気読みさせて頂きました！ギャグもシリアスもロマンもセンス高くてめちゃくちゃ惹き込まれました、、！波乱の展開、更新楽しみにお待ちしてます！ (2021年8月10日 6時) (レス) id: 437019820c (このIDを非表示/違反報告)
なちこ(プロフ) - たまごアイスさん» たまごアイスさん コメントありがとうございます！1から一気読み！！こんな長いお話なのにありがとうございます泣アンチに物申すkyさんは自分でもかなり気に入ってるシーンなのでそう言っていただけて本当に嬉しいです！これからもよろしくお願いします！ (2021年8月3日 19時) (レス) id: b338af306c (このIDを非表示/違反報告)
たまごアイス(プロフ) - コメント失礼します。ここまで一気読みさせていただきました。 最初から面白くて手が止まりませんでした。 1の時のアンチに物申すキヨさん、かっこよくて悶えました((( 笑ってキュンキュンしてすごく楽しませて頂いています。更新楽しみにしています！ (2021年8月3日 15時) (レス) id: 84c9dfda6b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なちこ | 作成日時：2021年7月27日 23時
