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『風呂入る？』
「うん」
お風呂に入り、正常を取り戻してきた
多分そんなに飲んでいないんだと思う、あの雰囲気にただ酔っていただけなんだと思った
いっそうのこと酔って明日になったら忘れて何で涼介いるの？ってくらいケロッとしてたかったな
『あ、出た？』
「うん」
『髪乾かすよ』
「ありがとう」
どこかよそよそしい私たち
高校生時代は沈黙でも全然嫌じゃないし寧ろ心地よかったのに、今は何か話さないと…！って思っている間に熱風は当たらなくなっていた
「きゅ、急でビックリしたよ！」
『なあ』
「ん？」
『何で一人暮らし始めたこと言わなかったの？』
「あー、忙しくて」
『今日お前ん家言ったら一人暮らししたの知らない？って言われて来てみればいねぇし、なんなら男と帰ってくれるし俺に飽きた？』
「そう言う訳じゃないんだけど…」
『俺が悪かったよな』
「へ？」
『連絡しなかったし、Aからの誘いも断ってたからだよな』
「…ぅぅ、寂しかった」
『悪りぃ』
「本当は……遠距離なんてできないと思ってたし、なんなら別れた方が楽かもって……思ってたけど、でも！…涼介と話せなくなる方が嫌だなって思うと我慢しかなかったから…」
『うん』
「今日来てくれて嬉しい」
『俺も我慢の限界だった』
「そうなの？」
『帰っても1人で、何するのも1人でマジで楽しくないし充電もできねぇ』
「じゃあ今日はいっぱい充電して？」
『俺も充電してください』
それから涼介もお風呂に入り、私たちに空いた日々の話を沢山話して埋めた
「涼介？」
『ん？』
「私ね、大学出たら大阪で就職したい」
『じゃあ同棲しよ』
「したい！」
絶対無理…ってそんなことは無いんだよね
お互いが頑張れば幸せになれる…
そう信じて私たちはまた遠い違う景色で頑張るの
END
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ナコ(プロフ) - りこさん» はじめまして(^^)嬉しいコメントありがとございます！ (2021年3月18日 0時) (
レス) id: b62b29367c (このIDを非表示/違反報告)
りこ(プロフ) - はじめまして、ナコさんの書く短編集、サクッと読めて尚且つ内容が綺麗にまとまっているので好きです！これからも応援してます〜 (2021年3月13日 7時) (レス) id: 0f2ded4113 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ナコ | 作成日時：2021年2月27日 18時
