短編集 II

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『んー』


「誤魔化さないでハッキリ言って」


『Aがこの間の取材で
"りょーすけみたいになんでも買う人は好きじゃないけどたまにプレゼントされるとキュンとするかな"
って言うから』


「そうなの？笑」


『うん』


「嬉しいけど私は"たまに"って言ったからね？」


『僕たちのデートもたまにじゃん』


「そ、だけど…一年に一回とかでいいの」


『女の子の感情よくわかんないや』


「ゆーりはそれでいいの」


『ほんと、このカバンも探すのめちゃくちゃ大変だったし、店員さんに話しかけられてイライラしたよ』









ゆーりが1人で買い物なんて無理だよ
無理しなくても、もうずっとゆーりのことが好きなのにゆーりには恋愛すらも難しいみたい









「ゆーりはゆーりのままでいいよ」


『そーする、涼介みたいに飽きられて男遊びされても困るし』


「ゆーりは今まで通りでいい」









END









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