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〈A!〉


「はい!」


〈この資料お前が作ったよな?〉


「私が作りました」


〈お前全部桁が違うんだけど〉


「え、」









私が作った資料のミスの指摘だった
私の指導係は山田さんだったということもあり、
今だに心配な時は確認してくれる
この資料だって確認してくれた
何も問題は無かったのに
でも、私が任された初めての重要な仕事だった
重要な仕事もあって部長はブチ切れ
怖くて何も言えずただただ下を向くことしかできなかった









〈小学生でもこんなのできるのにお前は…
『それ、俺が確認したときは桁合ってましたよ』


〈山田〉


『Aは誰に提出した?』


「幸村さんです」





























あれから幸村さんのミスと分かったが
私がちゃんとしていなかったということもあり、
机の上には山積みの資料たち
今日は残業だな…









「あ、山田さん!」


『何?』


「昼の件ありがとうございました」


『俺に見てもらったって直ぐに言えばよかっただろ?
お前はもう少し自分の意見を言えるようになれ』


「すみません」


『俺が1年間みっちりと鍛えたし、今年もミスなんてしてないだろ?』


「してません」


『少なからず俺はお前を信じてるから』


「ぇ…」


『その代わりミスったらこんな資料だけじゃ終わんねぇからな?』


「えー」


『ふは』


「山田さんはズルいです」


『何が?』


「いつもそんな顔見せないのに…」


『それは仕事の面だけじゃなくてお前自体を信じてるからじゃね?』


「それって…!」


『んー?その仕事早く終わらせねぇとだろ?』


「あ!……って、帰るんですか?」


『うん、忘れ物しただけだから』


「手伝ってくれると思いました」


『キスしてくれたら手伝ってあげる』


「キ、キス…」


『なんてな』









じゃあなって本当に帰って行ってしまった









山積みになった資料の後ろに差し入れがあったのは
この時の私はまだ知らない









END









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設定タグ:Hey!Say!JUMP , やまちね , いのあり   
作品ジャンル:恋愛
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ナコ(プロフ) - りこさん» はじめまして(^^)嬉しいコメントありがとございます! (2021年3月18日 0時) (レス) id: b62b29367c (このIDを非表示/違反報告)
りこ(プロフ) - はじめまして、ナコさんの書く短編集、サクッと読めて尚且つ内容が綺麗にまとまっているので好きです!これからも応援してます〜 (2021年3月13日 7時) (レス) id: 0f2ded4113 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ナコ | 作成日時:2021年2月27日 18時

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