2 ページ30
・
知『遅いよ』
『悪りぃ悪りぃ、これでも早く仕事終わらせたからな？』
中『仕事忙しいの？』
『最近は結構忙しいけど来週からはまた普通になると思う』
知『へー』
『Aは？』
「へ？」
『どこ就職したの』
「………△▽△ってところ」
『え、マジ？今俺そこと契約結んでて、有岡さんって言ったらわかる？その人と2人でリーダーしてプロジェクトしてんだよ』
「そ、そうなんだー」
まさか………元カレから元彼の名前が出るなんて
さらに気まずくなっていく私
同窓会も終盤になってきて皆んなお酒が回り始めた頃、涼介が私の隣に来た
『この後大丈夫？』
「……ぅん」
『じゃあ俺ん家で』
・
・
半ば強引に連れてこられた涼介の家
いつの間にかこっちに戻ってきていた涼介の家はこんな私でも知ってるくらい有名なタワマン
山『座ったら？』
「じゃ…失礼します」
山『いつまでそのキャラするの？笑』
「……そんなやま…だみたいに普通にできない」
山『流石に山田呼びは無理』
「………」
山『前みたいに涼介って呼んでよ』
「付き合ってないのに名前呼びにする必要ないもん」
私はずっと足を見て彼を見ることができなかったから少しムキになってる私に気づいたのか、私の肩に手を乗せ自分の方に私の体を向かせた
『いつまで意地張ってんの？』
「張ってない」
『じゃあそろそろ俺の目見てよ』
「やだ」
『……俺は自信あったよ、なんならAとだからあの大学に進学した』
「……」
『遠くに居ても休みの日は必ず会いに行くし毎日電話だってした………その自信があった』
「山田が例え…
『涼介な』
「りょ…うすけが…例え毎日電話だって会いにきてくれたって、大学なんだからそれなりの関係も築かないといけないだろうし、女の子に誘われて行くかもしれないっていう不安しかなかったから……」
『俺たちが付き合ってた頃不安だった？』
「んーん、全く」
『だろ？まぁ、でもさ、俺戻ってきたよ？』
「うん」
・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 66人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ナコ(プロフ) - りこさん» はじめまして(^^)嬉しいコメントありがとございます！ (2021年3月18日 0時) (
レス) id: b62b29367c (このIDを非表示/違反報告)
りこ(プロフ) - はじめまして、ナコさんの書く短編集、サクッと読めて尚且つ内容が綺麗にまとまっているので好きです！これからも応援してます〜 (2021年3月13日 7時) (レス) id: 0f2ded4113 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ナコ | 作成日時：2021年2月27日 18時
