短編集 VIII

酔って、愛溢れて｜inoo ページ10

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酔って、愛溢れて
inoo



















「ごめんね」


『また？』


「うん………」


『はぁ、』


「本当ごめん！今度埋め合わせするから」


『………うん』



















断りの電話を入れるのは何回目だろうか。
アイドルと一般人って大抵アイドルの方が仕事が入りドタキャンの電話がくると思うんだけど、私たちの場合は私からが9割。
理由は100私が悪くて、断れない性格のせいで頼まれごとを引き受けてしまい残業する羽目になる。押し付けてくるとかそんなのじゃなくてただ期間的に厳しいから仕方ないと思って手伝ってしまう。



















〈Aさんありがとうございました〉


「全然だよ！気をつけてね」


〈はい、すみません。失礼します。〉


「バイバイ」



















彼女を見送り私も家の方に足を進める。



















「ただいま………」



















誰もいない家に呟きお風呂に入る。



















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