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『掃除の時、アイツと距離近くなかった?』
「そうかな?」
『そうだよ、何話してたの』
「んー、たわいも無い話しだよ」
『やましいこと?』
「そんなことないよ、ほとんど覚えてないだけ」
『………』
そんなこと言うなら、見せつけるように女の子と話して肩やら腕やら触られているくせに。最初は嫉妬してたけど、嫉妬するのにも体力がいるから低力モードの私はいつの間にか慣れてしまった。それなのに私ばかり詰められるのは理不尽すぎるなと思いながらもここで言い返すと喧嘩になりそうだから何度も出かけた言葉を呑み込む。
『おれのことすき、?』
「うん、、すきだよ」
『なんかいいなれてない?』
「んえ、?!」
『なにそれ(笑)』
「急に変なこと言うから」
『かわいいね、』
「………」
『ちゅーしよ』
バックハグをされているから涼介くんが私の顎を持ち、自分の方に向かせて重ねてきた。最初は触れるだけだったのにもっともっと言わんばかりに重ね合わせた。
いつの間にか涼介くんに押し倒されていて視界には独占したくなるほどの涼介くんで埋め尽くされていた。
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作者名:ナコ | 作成日時:2022年9月26日 0時