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『知ってる?だめって言う人ってだめじゃないんだよ』
「だめです」
『アハハハハ』
「もう揶揄わないでください」
『可愛いんだもん』
「そうやって女の子たちおとしてるんですか」
『そこら辺だったら二言で落とせるな』
「しょうもないです」
『言うね』
その後も話している間何度かキスをせがんできてきっと大貴くんはその気分なんだろうなと思ったし、実際に私がそうだ。こんなに求められるならしない方が嫌だ。そんなことまで思ってしまう。
「大貴くん」
『ん?』
「そろそろ終電なんで帰ります」
『えー』
「んふふ、駄々捏ねてもだめですよ」
『じゃあ改札まで送る』
「じゃあお願いします」
すぐそこなのに改札まで送ってもらったけど人が少なく閑散としている。
「大貴くん」
『ん………っ、』
「………」
『不意打ち過ぎんだろ』
誰もいないしいいや!と思い大貴くんの唇に自分の唇を重ねると大貴くんは頬を少し赤らめて視線を外した。
「大貴くんも可愛いところあるんですね」
『マジ覚えとけよ』
「私ニワトリなんで明日には忘れてます」
『じゃ、覚えさせてあげる』
「へ、」
『電車来るぞ』
「え、あ、じゃあ!」
『じゃあな』
大貴くんの彼女になるのはまた別のお話
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作者名:ナコ | 作成日時:2022年9月26日 0時