歪んだ夕日 IV (ページ7)

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大貴出来上がり、次は私の番。
隣で暇そうにあくびをしている。
ユリちゃん達が決めたペアということもあり、他は楽しそうに談笑してるのが羨ましく思える。修学旅行くらい存分に楽しませてよと心の中で嘆いても誰にも届かない。

手先が不器用ながらに焼く作業に移った。

アオイ〈Aさん〜〉

「アオイちゃん…………」

アオイ〈大貴どっちだった〜？〉

「ぁ、気球って言ってたよ」

アオイ〈そっかぁ！ありがとう〉

「ぁ、うん」

そう言うとマナちゃんやユリちゃんの所に行った。
本当、私って都合いい。嫌になる。

伊『A』

「けい」

伊『どう？』

「結構上手にできた気がする！」

伊『じゃなくて、大ちゃんと』

「どうって？」

伊『昨日の伊藤とのこともあったから』

「あ〜、少し機嫌悪そうだった」

伊『ハハハハハハハハ！』

「笑いすぎ」

伊『今日も呼ばれたりして』

「不謹慎なこと言わないで」

伊『モテる女は大変だな』

「テキトーなこと言わないで」

伊『ごめんごめん』

「話変わるけど、今日の夜さ」

伊『え、何？夜のお誘い？』

「クルーズ行こ」

伊『その誘いか……』

とにかくどこまでもテキトーな慧は無視が1番！
いいよ〜俺も高いところ苦手だしと言って了承してくれた。

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