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「もしもし？」
『んー？』
「コンビニ寄っていくけどいるものある？」
『アイス』
「種類は？」
『Aのおまかせ』
「えぇ、チョコかバニラかだけ言って」
『じゃあチョコ』
「じゃあパルムにする」
『サンキュー』
コンビニから大貴の家は近く、冬だからアイスが溶ける心配がないからのんびり歩く。
『入って』
「お邪魔します」
『部屋行っといて』
1人で階段を登り大貴の部屋に入る。何も変わってない部屋。ただ、布団は起きた時の状態だろうか、乱雑になっていて、大貴の頭は寝癖があったから寝坊でもしたのだろう。
『悪りぃ悪りぃ』
「寝坊？」
『まぁそんなとこ』
「アイス食べよ」
『はい』
「いや、いいよ1,000円もしてないし」
『受け取って』
「えぇ、受け取れない」
『受け取るまで食べない』
「じゃ、じゃあ……………」
ベッドの下に座って並んで食べる。
前までの私だったら嫌だのなんだの言ってたけど、好きになってしまった以上この時間が幸せすぎる。
「なんで今日呼んだの」
『会いたかったから』
「ヤりたかったてこと？」
『いや、調子そんなに良くないだろうって思ってたからそんなこと考えてなかったわ』
「珍しい、明日台風でも来るんじゃない？」
『うっせぇ』
「大貴、調子悪い？」
『何で』
「静かだから」
『眠いだけ』
「寝てないの？」
『うん』
「なんで？」
『シュリの長電話』
「………」
『別れよっかな』
「………」
『どう思う？』
「私に聞かないでよ」
『まぁいいや、それより寝よ』
「眠くないんだけど」
『いいから』
「ん、」
布団に入るとひんやりとして寒さを感じるも一瞬で温かさに包まれる。寝る時に抱きついて足絡める癖変わらない。私が壁側で大貴の方をチラッと見ると寝息を立てていた。
おやすみ
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作者名：ナコ | 作成日時：2022年8月22日 3時
